虚空蔵山*2017.11.26

2017.11.26 21:00|長崎県
虚空蔵山(コクウゾウサン) 608.5m


不動山登山口(56分)→虚空蔵山(46分)→不動山登山口


行動時間計 1時間42分



目が覚めると朝食時間の少し前だった。部屋食でのんびりと頂き、温泉にゆっくり入る。外を見ると曇り空、雨じゃないんだと驚く。天気予報を見ると、雨予報は曇りに変わっていた。曇りならここから近くて登りたい山はある。宿を出て地図を見ながら、一番近い不動山コースの登山口へ向かう。



国道から折れると茶畑の間を走るようになり、最後は車の幅ギリギリの生活道路を走る。アクセスまで調べなかったことを悔やみながら、切り返しをしないと曲がれないカーブを2か所通過すると駐車場に着いた。



2か所目のカーブは急坂で、切り返しをしていて段差にはまり、前にも後ろにも進めなくなる。「R」に入れてアクセルを踏んでも動けないが、よくよく外に出てみると、すぐ後ろは5メートル切れ落ちていた。あやうく下の茶畑に転落するところだった。心を落ち着けて、多少こすっても仕方ないと「D」に入れて思いっきりアクセルを踏むと、やっと抜け出せた程だった。



車は2台停まっていた、軽めの装備で静かな登山道を歩き始める。コンクリート舗装部分があったり、苔むした岩があったりするが、ルートははっきりしている。




すこし急ぎ目に登った先に地蔵堂があり、おじいさまが二人いらした。どこからですか?という所から話が始まった。お二人は地元佐賀で歴史ある山の会に入られていて、月に一度登山を企画しているそう。今日は天気予報が悪くて参加者が少ないらしくて、「ちょうどよかった」なんて笑顔で言われると、それはもう「お先に」とは言えない訳で。



「ゆっくり」と足に指令を出しながら、お二人の後ろを歩く。途中の目印になるような岩に着くと、先頭のおじいさまが「休みますか?」と尋ね、もう一人が「いや、行きましょう」と返すと先へ進む。上がりきった峠でまた「休みますか?」と尋ね、「そうですね、休みましょう」と返してひと休み。





そこに流れる時間の温かさは、今までにないものだった。宿にあった黒棒1本しか持たない私に、おじいさまがくれたチョコレート。





80歳を過ぎても山に登られて、こんな風に同じペースで歩いてくれる仲間がいる、それはどれほど幸せなことだろう。ファミリーコースと呼ばれるルートを行くと、少し急な登りも出てきた。





岩場も出てきたが、鎖や真新しいロープでしっかりと整備されてある。





ほどなく山頂へ着いた、虚空蔵大菩薩の祠に手を合わせる。同じように虚空蔵菩薩を祀った山は、全国に10ちょっとあり、山名は同じ虚空蔵山だ。何年か前に佐世保を走っていたら、虚空蔵山公園という標識を見かけて、偵察に行ったのだが、ずいぶんと後でここではない別の山だと分かったことがあった。





そこ頃から登らないとと思っていた山に、ようやく三角点タッチ。数日前、上司からきたメールに「虚空券の予約」とミスタイプがあって、見すかされているのかとドキッとしたのを思い出す。





山頂はガスで真っ白。実は登山口に向かう時に、山頂だけガスで覆われていたのが見えていた。





三人で撮りましょうと言われて記念写真を撮り、後で送るので住所を、なんていうやりとりもあった。パンでも食べていきませんかと言われて、腰を下ろすと食パンを差し出された。高級バナナまで頂いた。





可愛いシロクマの缶は、昨日なおさんに頂いたコストコのココア。これとステンレスボトルにお湯は持ってきていたので、お二人へ甘くて美味しいココアのお返しをする。食パンをココアに浸して食べる、おじいさまとなおさん、ありがとうございました。



ガスに包まれたままの山頂を後にして、またゆっくりと下山を始める。



チャノキ(茶樹)





手入れされた茶畑では見られないというチャノキの花が、登山道脇に咲いていた。お茶の花って、こんなに可愛い花なんだな。ツバキ科なのでツバキの花に似ているが、大きさは500円玉位と小さく、花弁が内側へ巻き込む様に咲く様子が愛らしい。



登山口に着いて、どこかをまた軽く擦りながらシーボルトの湯へ向かったが、あいにく駐車場は満車。先に着いていたおじいさま方が、枠外のスペースを確保して頂いていたのだが、何かあったら困るなと思い待つことに。「先に入られてください」と促して、おじいさま方とはここでお別れをする。しかし空く気配はまるでなく、温泉は諦めて移動を開始する。今日は行ってみたいところがあるのだ。



古湯温泉にある「泊まれる図書館 暁」





泊まりたいのはやまやまだが、1人では予算オーバー。今回は喫茶利用、それにしても素敵な暖簾。





本が詰まった木箱があちこちに積まれた、何とも不思議で見とれてしまう店内。





作務衣をきたお兄さんが、いらっしゃいませと静かにメニューを持ってきたので、コーヒー(500円)を頼む。





古湯温泉に宿泊している方は、無料で貸し出しができる。ここで読むにはワンオーダーが必要。宿泊がない時は12時~18時、宿泊があるときは15時まで。柱に貼られた「本日宿泊できます」の文字には、やはり惹かれる。





木箱には1人のかたが薦める本が20冊入っていて、本の裏表紙にはその方の推薦文が書いてある。





その意図に沿い、この木箱と決めて4冊を選んで椅子に落ち着く。

選/損保会社社員/きなむすめさん

「ふしぎなおきゃく」肥田 美代子
「間取りの手帳」佐藤和歌子
「世界から猫が消えたなら」川村元気
「猫鳴り」沼田まほかる





店内は私だけだったが、そのうちぽつぽつと人が来て、皆静かに本を読む。思った以上に、とても良い場所だった。



4冊目を読んでいるとさすがに眠たくなって、途中で切り上げる。店の前の路地には、淡い模様の猫がのんびりとうたた寝をしていた。





帰り道だしと久しぶりに「三瀬そば」へ行ってみると、お店が建て替えられていた。以前は靴を脱いでずらり並んだ靴箱に入れていたのに、靴のままテーブル席へ座れるようになっていた。



夜なのでお客も少なく、たくさんいる店員さんも手持ちぶさたそう。温かい蕎麦を食べたくて、でもカツ丼も捨てがたいしと悩んで両方頼む。運ばれてきたお盆には、卵とじのお椀が2つ並んでしまっていた。





-終わり-

テーマ:山登り
ジャンル:趣味・実用

コメント

Kuuさん負けましたね?食欲に 食べる事考えてたらルートも間違うの 分かりますよ、英彦山の 思い出し笑ったよ、 お茶の花初めてなの お茶の実も未知だろね?

Re:

的場さん、コメントありがとうございます(^^)
食欲は手強いですよね、完敗です。私だけでしょうか?
ルートミスはさすがに気を付けたいです!
お茶の実、見たことないですね。
モーゼは何でもご存知です~パチパチパチ~

No title

いやいや危ないよ
綺麗な文章に惑わされるとこやったけど、
崖下に車転落女性死亡ニュースに、飛行機で飛ぶところだわ
やめてーや
のんびり美味しい山いいねえ♥
今日も癒される日記をありがとう♥

Re: No title

本当に危なかったね、なかなか
こんなに嵌まることないんよね。
これから、茶畑には気を付けるよ。
山はのんびりで良かったよ~
読んでくれてありがとう(^^)♪
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