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九重テント泊*2017.11.10

2017.11.11 21:00|大分県
吉部登山口(1時間1分)→暮雨(クラゾメ)の滝(1時間12分)→法華院温泉山荘


行動時間計 2時間13分


6月に坊がつるでお話をしたMさんから山キャンプしませんか?とお誘い頂いたものの、Mさんは仕事で行けなくなってしまった。ぽかり空いた天気の良い週末をどうしようかと、日帰りの計画を立ててみたりもした。


でもいつかはしたい雪上テント泊の為にも、やはりここらでテント泊しておくことにする。日帰りで一緒させてくださいと、会社登山部の部長と後輩君が前日夕方に連絡をくれた。



長者原で待ち合わせをして、二人とザックを載せて吉部登山口へ移動。9時過ぎに暮雨(クラソメ)の滝ルートから、坊がつるへと向かう。




ボルダリング派の部長が先を歩くが、ルートを外してロープを潜りだす。「こっちですよー」と、テン泊装備でよろよろと後ろから軌道修正をする。最近あまり体調が良くない後輩君は、それでも楽しそうに歩いていてほっとする。部長と後輩君の、山と関係ない小難しい話を聞きながら歩く。





「帰りはこの分岐から長者原へ行ってくださいね」と教えてから、一旦通過。法華院温泉のテント場まで向かい、とりあえずテントを張る。二人に手伝ってもらって、あっという間に張れた。





昼食にとカツサンドを持ってきたら、案の定喜んでぺろり食べてもらえた。「私って優しい!」と押し売りすると、「ほんと優しい!」と素直に返すのは部長、後輩君は呆れ顔で無言。〆にりんごを切り、後輩君からは温かいココアをご馳走になり、長者原へ戻る二人を見送る。





法華院でテントの受付を済ませてから、まだ未踏の立中山でも登ろうかと思った。が、うとうとと眠くなってきたので、テントで昼寝をすることに。夏は暑くてとても寝られないが、この季節は閉めきっても快適な温度だ。



「今からうまかっちゃんを作ります!」近くでご機嫌なおじさんYouTuberが、逐一リポートをする声が聞こえる。やれやれと起きて、食材と調理道具を抱えて移動。談話室のドアを「こんばんは」と開けると、「こんにちは」と返される。壁時計を見ると、まだ15時だった。



小腹がすいたので、ロイズの板チョコでホットサンドを作る。バナナも持ってきたけれと、まずはチョコだけにする。





熱々トロトロのチョコサンドは、絶品だった。豆香洞のコーヒーを飲みながら、湊かなえさんの「山女日記」を読む。この小説に出てくる登場人物は、人生に愚痴をこぼしながら山に登るのであまり好きではない。それでも舞台が山だと、読み進められてしまう不思議。





大きなザックを背負った年配のご夫婦が、目の前の席を場所取りして談話室を出て、しばらくして戻ってこられた。「テントですか?」とお聞きするとテントとのこと、「私もです、宜しくお願いします」と挨拶を続ける。



小説を読み進めていると、向かいのご夫婦は食事の用意を始められた。ぽつぽつと話を始めるとテント泊で遠征もされる方で、ご主人は70才というのにとてもお元気だ。結局、小説は閉じてしまい、ご夫婦とあれこれ山の話に盛り上がる。



17時になったので、「ちょっとおでんを取ってきます」と席を立ち、法華院の売店へ。17時から販売されるおでんを予約していた、受け取りは17時30分まで。たっぷり入って1,000円、大根には型抜きされたハートの人参が何とも可愛らしい。巾着餅の餅はとろとろ、巾着は出汁がしみしみで美味しい。





柳川のご夫婦は、ワインボトルを開けていた。話を聞いていると、ふと前にも同じようなことがあったなと何かひっかかる。「もしかして、前にもお会いしていませんか?」と言うと、奥様が「そうよね!私もさっき、そうじゃないかと思って主人と話してたの!」と笑顔。




2年前の6月、北アルプス想定のトレーニングに1人テント泊装備で縦走をした夜に、談話室で同じようにお話をしたのだった。あの頃はペグが打てない北アのテン場を想定して、石を使ってテントを張ってみたりと、遠征に向けて一生懸命だった。





その遠征がどうなったかというと、台風と共に北上した為に、表銀座からの縦走は諦めることになり、上高地からテントを背負って槍ヶ岳を目指したものの、ヒュッテ大槍から煙る槍ヶ岳を眺めただけに終わった。すき焼きをもくもくと食べ進め、ご夫婦との山話は続いた。





19時にはすき焼きも完食をして片付けを済ませ、法華院山荘の食堂に移動する。先ほど、今日は「初冠雪コンサート」が行われること、無料なのでテント利用者も聴くことができることを聞いた。この日初のお酒を自販機で買って、早々と席に座っていると、食堂はみるみる満席になった。





登場したのは女性ばかり4人の弦楽奏者、ヴァイオリン2人、ヴィオラ1人、チェロ1人。美しいドレス姿に驚く、山小屋でこんなに本格的なクラッシックコンサートが聴けるとは。





曲を始める前には、その曲の簡単な説明をして頂ける。ハイドンのひばりという曲名は、ハイドンがつけたものではなく、曲の始まりの旋律がひばりのさえずりに似ているので、いつの間にか「ひばり」と呼ばれるようになった、という具合に。





「ワルツィングキャット」は、子猫が遊ぶ様子がそのまま旋律になっていて、つい体を揺らして聴いてしまう。子猫の鳴き声をヴァイオリンの演奏で表現している旋律がとても可愛かった。



と楽しんでいると、「ニャーオ!」と大きな猫のなき声が響き、声の主を探ると山荘の従業員が猫の扮装をして、演奏に飛び入り参加。もちろん打合せ済みだったのだが、趣向をこらした演出に食堂はまた盛り上がった。





アンコールは「坊がつる讃歌」。おでんを買った時にもらった箸袋に歌詞が書いてあったなと、箸袋取り出して小さな声で歌った。最後は今日が誕生日の方へのバースデーソングを、皆で歌って終了した。






「初冠雪コンサート/弦楽四重奏/曲目」

ひばり/ハイドン
ディヴェルティメント/モーツアルト
山の音楽家/ドイツ民謡
プレリュード/バッハ
アメリカ/ドヴォルザーク
カノン/パッヘルベル
この道/山田耕筰
花は咲く/菅野よう子
ワルツィングキャット/ルロイ・アンダーソン
ポル・ウナ・カベサ/カルロス・ガルデル
タンゴ・ジェラシー/ヤコブ・ゲーゼ
シャル・ウィ・ダンス?/リチャード・ロジャース
サウンド・オブ・ミュージックメドレー/リチャード・ロジャース
坊がつる讃歌/竹山 仙史





たっぷり2時間、肩ひじを張らないで楽しめたコンサートだった。温泉にゆっくりと入り、談話室でお湯を沸かしてナルゲンボトルに入れて湯たんぽを作り、どこまで寒くなるんだろうと思いながらテントに戻り眠った。



-続く-


テーマ:山登り
ジャンル:趣味・実用

コメント

懐かしいですよ

冬の奥穗を テント担いで 排回し、剣で蓑虫みたいに 風雪さらされた日々を思い出しましたよ kuuさんが男だったら 同じ 事するやろね~

Re: 懐かしいですよ

冬の奥穂にテントですか!?
的場さん、さては変態ですね(笑)
ひゃー、そんな死にそうな事は、たとえ男でも出来ません~(^^ゞ
男だったら良かったなーと、思うことはたくさんありますが♪
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