くじゅう坊がつる野焼き*2017.3.11

2017.03.11 21:00|大分県
長者原(1時間12分)→雨ヶ池越(32分)→坊がつる(32分)→雨ヶ池越(1時間17分)→長者原

行動時間計 3時間33分

なおさんから水曜日に「坊がつるの野焼きがありますよ」とお知らせを頂いた。エキスパートの方々から野焼きのお話は何度か聞いていたので「行きたいです!」とお返事、初めての野焼きにご一緒させて頂くことに。

日曜日の山準備もをすませて、とにかくしっかり寝ようとしたが1時間毎に目が覚める。3時に起きて荷物団子になって美花に乗り込み、行きっぱなしの2日間が始まる。

6時前に長者原に着いて、荷物の確認と車中泊の準備をしながらなおさんを待つ。なおさんがしゅっと来て、テキパキと準備をすませる。明るくなったタデ原をふたりで歩きだす、ここに咲くたくさんの花を記憶に探しながら。



長者原から坊がつるに向かうといえば、大抵テント泊装備だから何だか今日は背中が軽くて、同じ道なんだろうかと思う。そしてなおさんの足取りは妙に早い、急いでいるのかと思うほど。自分がいつもどれほどのんびり歩いているかを痛感。



登山道に雪が出てきた。雪はもうないのかなと思っていたから喜ぶ。今日のウェアは、メリノタイツと中厚ズボン、長袖にソフトシェル、薄手手袋と夏用帽子。



さくさくと歩いて静かな坊がつるに着いた。人っこひとり見当たらない。



いつもは軽トラがいて、人がたくさんいて、となおさんが辺りを見渡して慌て出す。先に進んでようやく、野焼きをしますよという看板を見つけて一安心。



足を止めると思いのほか寒く、日の当たる岩場でイグアナのように張りついて暖を取る。フリースネックゲイター・長袖フリース・ダウンを追加。至れり尽くせりのなおさんから待っているとき寒いから防寒もしっかりと聞いていた。おやつを出してつまみながら、早くもまったりモード。

去年の春になおさんが天狗でお会いしたという長崎のももさんが声をかけて来られた。ももさんと山の話で盛り上がり、ずいぶんと話していたら、遠くからぞろぞろと大勢の方が歩いて来られるのが見えた。九電工ご一行様で、立中山山頂から野焼き見学をされるそう。



水の入った大きなタンクを乗せた、法華院温泉のキャタピラがやってきた。野焼き実行委員会の方々が、班ごとに集まってミーティングを始める。軽トラには班番号の旗がはためく。



ジェットシューターという、火消しの方が背負うホースがついた水タンクが並んでいる。実行委員会の方から、「風向きをよく見て、でも火がつくと一気に風向きが変わるよ。もし火に巻かれたら、大人の男性でも逃げ切れない速さだから、気をつけて下さいね」と親切に教えて頂いた。つまりは風向きは読めないから気をつけてね、ということか。



坊がつるの奥へ向かう撮影隊。秋吉台の野焼きでは煙に巻かれて死者が出たし、危なくない所にいようと自分に言い聞かせる。



野焼きジャケットが、カッコいいな。朝駆けエキスパートの方々も勢揃い、初めてお会いする大御所の方もいらっしゃる。「こんにちは~」と直立不動で挨拶していると「なに澄ましてんの」と笑顔のsumiさん



なおさんは朝駆け組のRyoさんと吉部からのsanpoさんとあっちの方へ。やたらガラの悪い仮装をしたこれまた朝駆け組の大暇さんボッチさん。なおさんに「あれ誰ですか?」と聞く程のクオリティだった。お二人のお話を何となしに聞いていると笑点のテーマが頭に流れてくる、秋まで見られなくなる枯草の上に寝転んで目をつむる。

そうしているとついに、あちこちに火がつき始めた。どこにいればいいのかなぁ。あちこちに散らばるエキスパート達を眺めながら、かといってそばに行くこともためらわれる。皆さんの本気モードもスタート。



私がいるのは車も走れるほど広い道幅の林道兼登山道、そのすぐ脇にも火は入れられる。実行委員会の方の邪魔をしないように、火を追う人の流れに身を委ねる。









こんなに広い坊がつるで、どこまでも火が燃え広がって山火事になったりしないのかなと思う。隣にいらした九電工のOBの方に聞くと、「野焼き」の説明をしてくださった。

8月に「輪地切り」といって、延焼を防ぐ防火帯を作る作業をする。野焼きをする周囲の草を幅10メートル、ぐるりと4キロも刈るそう。10月には「輪地焼き」といって、輪地切りで刈った草を焼いて、防火帯に新芽がでないようにする。これで野焼きの準備が整う。今日の野焼きは「本焼き」と言うそう。この野焼きの前にそんな準備があることを初めて知る。












たいていパシャリと1枚撮れば満足するスナップ写真派なのに、驚くほどシャッターを押していた。間近で見る炎はバチバチと大きな音をたてて、荒々しく形を変えて動いていく。炎の色も刻々と変わり、そして一瞬だけ見たこともない輝きを放つ。目では追えない速さで繰り広げられるその瞬間を、写真は切り取っていた。目の前の景色に息をのみ、そして写真が切り取る一瞬にため息をつく。今までにない体験だった。



すっかり黒々とした坊がつるで、皆さんにお別れのご挨拶。なおさんに「ほっぺた火傷してませんか?」と聞き「大丈夫大丈夫」と言ってもらいながら、長者原へと戻る。



雨ヶ池の先にあるベンチで山ご飯。今日はからし高菜風味のうまかっちゃんに、シタラバ・ウインナー・ゆで卵。



隣でなおさんが溶き卵やら三つ葉やら、素敵な色合いのうどんを作る。緑って大事だ、と自分のやたら赤々しいコッヘルを見て思う。



ご飯を食べていると、坊がつるで別れた初めましての「九重の四季」の木下さんが来られる。エキスパートの方からお名前はよく伺っていたが、お会いするのは今日が初めて。確認したいルートがあると、藪に消えていってしまったけれど、長者原の靴の洗い場でまたお会いした。



なおさんが紹介して下さって、改めてご挨拶をする。とても気さくにお話してくださった。奥様が作られたというザボンの砂糖漬けを頂きながら、劔岳での九死に一生事件などをお聞きする。



いつまでもお話を聞いていたいほどだったが、木下さんとお別れ。なおさんとも駐車場でお別れ。「九重町温泉館見晴らしの湯」(300円)に行くと、3月いっぱいで休館するとのことだった。貸しきりの温泉でさっぱりして車に戻り、なおさんが「気をつけてね!」と手渡してくれたリポDを飲みほして、また移動を始めた。

お誘い頂いたなおさん、ありがとうございました。たくさんお話できて、とても楽しかったです。坊がつるでお会いした皆さま、お世話になりました。

-続く-

テーマ:山登り
ジャンル:趣味・実用

コメント

こんばんは

お澄ましKuuさん、こんばんは^ ^
坊がつるの野焼きは楽しめたようで何よりです。
写真も良く撮れてますねぇ🎶
特に「火の鳥」は、私も全く同じショットを撮っていたのでビックリです‼️
また山で会いましょうd( ̄  ̄)

Re: こんばんは

わぁ、シースルーsumiさんこんばんは(^^) コメントありがとうございます!
初めての野焼き、静かに物凄く楽しんでました。皆さんが楽しみにされるのがよく分かりました♪
「火の鳥」私もsumiさんのblogを見てビックリして二度見しました!もうこれは「火の鳥」にしか見えません~
次は朝駆けでお会いしたいですね♪

No title

kuuさん、こんばんは。
誤解と濡れ衣によりにやにや隊の隊長という汚名を着せられたhigeです(笑)
にやにやしてたのは自分も足が震えていたらしいryo君ですよ!
って、そんなことはどうでもいいけど、
土曜日はいい光景が見れて、いい写真が撮れて、顔見知りとも沢山会えて、羨ましい!
僕らは誰にも会わず、中岳や久住山を挟んだ反対側でウロウロしていました。
時間はずれていたと思うけど帰りは見晴らしの湯だったし^^ やっぱり近くて遠いのかなぁ?(笑)
3月いっぱいで休館は気が付かなかったなぁ。 まきばの温泉館も休館中だし・・・
翌日の記事も楽しみにしてるよ!

Re: No title

にやにや隊長higeさんこんばんは(^^)/
濡れ衣ではないとおもうんですが、、、(笑)Ryoさんには「鬼コーチ」という枕詞があるので「にやにや隊隊長」はどうぞ遠慮なく使ってください♪
higeさんmamaさんはエルちゃんとお花散策だったんですね~、見てみたいお花ばかりで羨ましく拝見しました。ユキワリイチゲの色合いがとても素敵です~♥
温泉まで同じだったんですね!今度お会いしたらhigeさんに鈴つけさせてください。歩くと鈴がチリンチリン……(^∧^)
明日の記事で謝らないとと思っていたのですが、せっかく教えて頂いたルートは通りませんでした!全く別のお山へ行きました、ごめんなさいm(__)m
また次回、五家荘に行く時は使わせて頂こうとおもってますです(^^)

No title

kuuさん、こんにちは。
やっぱりカモメが気になって仕方ないなおです(笑)
野焼き、お休みの日と重なることがあまりないので(天気などの条件でよく延期される)今回はラッキーでしたね。
見晴らしの湯はたまに利用してたので、ちょっぴり残念。

春のお花が咲きはじめると忙しくなりそうですね。またご一緒しましょう♪

Re: No title

なおさん、こんばんは(^^)
ご一緒させて頂いてありがとうございました!
野焼き、思いの外とても魅せられてしまいました(^^)/
温泉、残念ですよね。わたしもたまに行っていたので。でも次は教えて頂いた玖珠のに行ってみるつもりです♪
またぜひご一緒させてください!カモメフェリーでいく雲仙普賢岳ヒカゲツツジツアーなんでどうですか(^ー^)
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